言語聴覚療法科(ST)
当センターにおける言語聴覚療法(ST)は、おもに嚥下障がいに対する摂食能力の向上と言語発達の基礎を作ることに取り組んでいます。総合的な食事の評価に基づき、個性に合わせて悩みを解決し、誰とでも安全に楽しく食べられることを目指します。
また、日常場面でコミュニケーション能力が発揮できるように、生活の中で取り組める支援方法を提案します。
特徴
①食べやすい姿勢、介助方法を検討し、ご家族や介助される方が実践できるよう確認します。
②哺乳瓶、スプーンなど、お子様の感覚・運動機能に合った最適な道具を検討します。
③食べ物の大きさや柔らかさ、飲み込みやすさといった食物の形態を検討し、段階的に練習します。
④ことばやものごとの理解の状況を、多角的な評価方法で把握します。
⑤発声と発音を促進し、人に伝える、表現する力を広げます。
⑥サイン、絵カード、文字盤、コミュニケーション機器など、伝える具体的手段を検討します。
職員紹介
科長 濵田 浩子
食べる事、話すこと、人とコミュニケーションを取ることの支援を行って行きます。皆様の年齢や環境に応じた頻度や方法を、医師の指示のもと、検討していきます。
外来
食べる事、話すこと、人とコミュニケーションを取ることの支援を行って行きます。皆様の年齢や環境に応じた頻度や方法を、医師の指示のもと、検討していきます。
ふたば
それぞれのお子様の発達に合わせて、絵本や手遊び、玩具を使った遊びを通してことばの理解を促し、他者に伝えたい気持ちを育てていきます。
わかば
実際の生活場面の中で、食べ物を使った咀嚼・嚥下練習を行っています。また、食事も含めた集団生活の中でコミュニケーション意欲を育んでいけるように関わっています
フェニックス
フェニックスで在宅移行支援を行っている方です。
飴をなめて、舌の動きを出したり味わったりすることで、飲み込みが上手になるように練習しています。お家でも食べられることを目ざしています。
嚥下外来
摂食嚥下外来は小児科医、歯科医、摂食嚥下障がい看護認定看護師、言語聴覚士、歯科衛生士、栄養士がチームを作り、「口から食べることに何らかの問題を抱える障がい児・者」を対象に評価と助言を行っています。評価は問診に始まり、姿勢を整えてからの摂食観察、嚥下内視鏡検査(VE)、嚥下造影検査(VF)などを行います。その結果をもとにより良い食事姿勢・食物形態・介入法を提案し、口から安全に食べることの実現にお役に立ちたいと思っています。